空前の健康ブームの背後で、「食の人体実験」が進行中
今、日本では最悪の食事による人体実験が進行中です。そう聞くと、みなさん、え?
と思われるかもしれません。でも、今、若い女性や中年男性を取り巻く食生活の環境
は、かつてないほど危機的な状況なのです。サプリメント流行りの昨今、空前の健康
ブームといわれていますが、栄養素の種類だの、量だのといった枝葉のテーマが吹き
飛んでしまうほど、根本の大問題が戦後から現在に至るまで、進行中です。
今や、日々忙しいサラリーマン、あるいはスリムな体型にこだわる若い女性、そして
グルメ大国になった私たちの胃袋の多くを満たしているのは、ご飯でも野菜でも魚で
もありません。その大部分を占めているのが油脂(あぶら)と砂糖なのです。その現状
と危険性に、どれだけの人が気づいているのでしょう。
私は(著者)、管理栄養士として、病院の患者さんへの食事指導をしていますが、その
人たちのひどさに、日々、危機感を強くしています。今や、さまざまな病の8割は、食
事がその一因となっていると言っても過言ではないと感じています。
そして、若い女性のタレントさんたちの間で、乳ガンなどの婦人科系ガンが増えてい
ることは何を意味しているのでしょうか。これまで、たくさんのガン患者さんたちの
食事指導をしてきた私は(著者)、あるとき、その方たちの多くに共通する食の問題に
気づきました。
それは、油脂や砂糖を食べ過ぎていること、そして、まともな主食を食べていないこ
と。こんな食生活を続けてきたために、ガンのリスクを飛躍的に高めてしまっていた
としたら、本当に悲しいことです。
美味しい食事の罠 著者 幕内秀夫 発行所 宝島社新書
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